塗装までの流れ
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足場の設営
足場の設営では、安全かつ迅速に組み立てを行います。
養生シートは現場の顔となるため、女性のお化粧のように美しく仕上げます。シートの張りが悪いと見た目も損なわれるため、ビシッと張り、美しい仕上がりにこだわって作業を行っています。 -
高圧洗浄
高圧洗浄では、外壁と屋根のカビや汚れを効果的に落とし除去します。
使用する高圧洗浄機は非常に強力なジェット水流を噴射するため、直接壁に当てると穴が開いてしまう可能性があります。
そのため、壁から適度な距離を保ち、水流を広範囲に扇状にして洗浄を行います。
さらに、網戸やアルミサッシなどの部分も含め、家全体を徹底的に洗浄します。 -
下地処理
下地処理では、ヒビの埋め込みや腐食した木部の修復を行います。
クラック(ひび割れ)には専用のコーキングを施し、サイディングやモルタルのヒビも再発しないように徹底的に補修します。
塗装を施すことで、外観上のヒビは目立たなくなる場合もありますが、しっかりと補修を行わないと再び問題が発生する可能性が高くなります。
状態によってはシーリングの打ち替えが必要になります。 -
下地調整
下地調整は、塗装作業前の重要な工程です。塗膜の剥がれを防ぐために、表面のほこりや汚れ、古い塗装や錆を取り除きます。
丁寧に行うことで、塗装の耐久性に大きな差が生じます。
下地のキレイな状態を確保するために、慎重に下地調整を行います。 -
養生
養生作業は、塗料の飛び散りから守るために行います。
新築時の塗装では吹き付けが一般的ですが、家の塗り替えでは主にローラーを使用します。
塗料が周囲に飛び散って付着しないよう、ビニールや布などで丁寧に覆い、保護します。養生作業によって、塗装範囲以外への塗料の飛散を防ぎます。 -
下塗り(外壁塗装)
外壁塗装における下塗りは、接着力を高める下地処理の役割を果たします。
接着下塗り塗料を使用し、塗膜をしっかりと壁面に密着させます。
下塗りの主な目的は、その上から塗る塗料をはがさないように、しっかりと接着させることです。
家の外壁や鉄部、木部など、さまざまな素材が使用されているため、それぞれの素材に合わせた下塗りが必要です。下塗り工程によって、塗装の耐久性や仕上がりの品質が向上します。 -
中塗り(外壁塗装)
外壁塗装における中塗りは、塗膜に適切な厚みを与えるために行われます。
特にヒビの多い壁では、厚みを持ったドロドロとした塗料を使用して、ひび割れを防止します。
また、汚れやカビが気になる外壁には、高品質なシンナー系塗料を使用して再発を防ぐなど、家の劣化状況に合わせた塗装を行います。
中塗り工程は、外壁の保護や美観の維持に重要な役割を果たします。 -
上塗り(外壁塗装)
外壁塗装の最終工程である上塗りは、外壁に対して3回塗りの3層仕上げを行います。
木部や鉄部については、その痛み方に応じて塗装回数を調整しています。
全ての箇所に同じ回数の塗装を行うよりも、痛みの程度に基づいた塗装回数の方が耐久性を長持ちさせることができます。
上塗り工程は、外壁の美観と保護を最終的に仕上げる重要な工程です。 -
確認作業
施工の最終段階では、塗料の拭き残しや塗りむら、塗り残しなどを確認する作業を行います。
家全体を細かくビニールなどで養生していても、塗料の飛び散りやはみ出しなどが発生することは避けられません。
そのため、細かな部分をシンナーなどで丁寧に除去し、清掃していきます。
この確認作業を通じて、仕上がりの品質を高めるための最終調整を行います。 -
足場解体・清掃後完了
工事期間中は洗濯に不便をおかけし、足場による窮屈さも感じられたかもしれませんが、足場が解体されると、ご自宅が美しく蘇ることでしょう。
最終チェックを行い、外観の確認をし、掃除を行って工事は完了となります。
お引渡しまで、再度丁寧に外観を確認し、清掃を行ってお客様にお渡しいたします。
塗装の時期
- 外壁塗装に最適な時期は、主に以下の3つの内容により決まります。
- 塗料の耐用年数
- 外壁の劣化症状
- 外壁の素材
塗料の耐用年数
- 前回の塗装から10年前後経過していたら
最適な塗り替えタイミングです。 - 外壁塗装の塗り替え時期の目安は、主に塗料の耐用年数に注目することが重要です。
外壁に使用される塗料にはさまざまな種類があり、それぞれの塗料は異なる耐久性能があります。 - 外壁が劣化し腐食してしまうと、外壁塗装よりも大規模なリフォーム費用が発生する可能性があります。
そのため、外壁塗装は塗膜が機能を失う前に塗り替えることが重要な基準のひとつとなります。
- アクリル塗料
- 耐用年数 約3~8年
- ウレタン塗料
- 耐用年数 約5~10年
- シリコン塗料
- 耐用年数 約8~15年
- フッ素塗料
- 耐用年数 約12~20年
外壁の劣化症状
- 外壁に劣化症状があらわれたときも、
最適な塗り替えタイミングです。 - 太陽光が絶えず照りつけたり、湿度が高い環境では外壁の劣化が進みやすくなります。
そのため、同じ塗料であっても、住宅によって劣化速度が異なるため、塗り替え時期も変わることがあります。
塗料の耐用年数だけでなく、塗膜の劣化の兆候も塗り替え時期を判断する手がかりとしましょう。
- 色あせ
- 紫外線の影響で塗膜の色があせてくる
- 艶がなくなる
- 紫外線や風雨の影響で塗膜面の艶が落ちてくる
- コケ
- 塗膜の防汚性能が落ちてコケが生える
- チョーキング
- 塗膜成分が劣化して白い粉(顔料)が露出する
- 塗膜の浮き・はがれ
- 塗膜が外壁から剥離した状態である
- シーリングが切れる
- サイディングの継ぎ目の充填剤が硬化して裂けている
- クラック
- 外壁にヒビが入る
外壁材による違い
- 既存の塗膜の耐用年数を確認し、
塗り替えタイミングを知りましょう。 - 既存の塗膜の寿命を確認し、塗り替えのタイミングを把握しましょう。
国内では、窯業系サイディングが外壁材として最も一般的です。
窯業系サイディングはセメントと繊維質を組み合わせた素材で、耐久性とデザイン性に優れ、人気があります。
ただし、セメントを原料としているため、定期的な塗装が必要です。